「ああ、もう! そうやってからかうんだから! 四の五の言ってないで、さっさと食べちゃいなさい!」

 恥ずかしさから、とっさの判断を間違えてしまったのか。
 ともかく、次に篝火先輩がとった行動は、意外の一言で。

「ほら、あーん?」

「……は?」

 何をトチ狂ったのか、フォークを僕に突きつけてくる。
 ああ、それはだから、ずるいんだって。