「…………」

 がちゃり。
 無意識に、鍵を閉めた。
 他意はないぞ! 本当にないぞ! ほら、会長さんがサボってるのが誰かに見られたらまずいしね!

「……すぅ、……すぅ」

 すっかり寝入っているらしく、近付いて手を振ったりしてみても、まるで起きる気配がない。
 折角なので、頭から爪先までじっくり鑑賞させてもらうことにした。

「……ごくり、と唾を飲み込んでみる」