「や、兄さん、ここ、執務室ですよ……っ!?」

 新しく交際を始めた僕たちは、以降、爛れた恋人関係に堕落していた。
 初体験以降、一年間、まるで触ることも出来なかったせいで、僕たちは貪るようにお互いの体を求め。
 結果、気が付けば、頭が沸騰しそうなくらいのバカップルへと成り下がっていた。

「だから、興奮するだろ?」

 光を後ろから抱きしめながら、左手は胸へ、右手は光の股へと伸ばす。
 始まる前から興奮していたのだろうか、パンツの上からでもわかるくらいに、濡れていた。

「し、します……けど! ここは、執行部の神聖な――!」

「それに、光の制服姿が今日で最後だと思うと、我慢できなくて」